森博嗣(もり・ひろし)さんの「Wシリーズ」の読む順番やあらすじをまとめました!
- Wシリーズ
- 森博嗣(もり・ひろし)さん
- S&Mシリーズの読む順番とあらすじ
- 彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?
- 魔法の色を知っているか? What Color is the Magic?
- 風は青海を渡るのか? The Wind Across Qinghai Lake?
- デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping?
- 私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?
- 青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light?
- ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity?
- 血か、死か、無か? Is It Blood, Death or Null?
- 天空の矢はどこへ? Where is the Sky Arrow?
- 人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly?
Wシリーズ
「百年シリーズ」で登場したウォーカロンが存在する未来の世界での話です。ウォーカロンは今作で「単独歩行者」という訳が当てられている。
また内容やタイトル、章タイトル(疑問形)などから百年シリーズの続編?と捉えてられます!
近未来を描いたSFミステリーです!
森博嗣(もり・ひろし)さん
森博嗣(もり・ひろし)さん ローマ字表記は「MORI Hiroshi」
1957年愛知県生まれ
工学博士でありながら、小説家、随筆家、同人作家でもあるという珍しい経歴の持ち主です。国立大学工学部で助教授として研究するかたわら、趣味の模型製作の資金調達を兼ねて、小説を書き始めた。
『すべてがFになる』は、第1回メフィスト賞の受賞作であり、2015年にはアニメ化もされていることから、森博嗣の代表作として広く知られています。
森博嗣(もり・ひろし)さんのホームページ☛ 森博嗣の浮遊工作室
S&Mシリーズの読む順番とあらすじ
出版順にまとめたので、上から読んでいけばストーリーの時系列に沿って読み進めることができます。
No | タイトル | 出版年月 | あらすじ |
---|---|---|---|
1 | 彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? | 2015/10 | あらすじ |
2 | 魔法の色を知っているか? What Color is the Magic? | 2016/1 | あらすじ |
3 | 風は青海を渡るのか? The Wind Across Qinghai Lake? | 2016/6 | あらすじ |
4 | デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping? | 2016/10 | あらすじ |
5 | 私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback? | 2017/2 | あらすじ |
6 | 青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light? | 2017/6 | あらすじ |
7 | ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity? | 2017/10 | あらすじ |
8 | 血か、死か、無か? Is It Blood, Death or Null? | 2018/2 | あらすじ |
9 | 天空の矢はどこへ? Where is the Sky Arrow? | 2018/6 | あらすじ |
10 | 人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly? | 2018/10 | あらすじ |
彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?
ウォーカロン。「単独歩行者」と呼ばれる人工細胞で作られた生命体。人間との差はほとんどなく、容易に違いは識別できない。研究者のハギリは、何者かに命を狙われた。心当たりはなかった。彼を保護しに来たウグイによると、ウォーカロンと人間を識別するためのハギリの研究成果が襲撃理由ではないかとのことだが。人間性とは命とは何か問いかける、知性が予見する未来の物語。
魔法の色を知っているか? What Color is the Magic?
チベット、ナクチュ。外界から隔離された特別居住区。ハギリは「人工生体技術に関するシンポジウム」に出席するため、警護のウグイとアネバネと共にチベットを訪れ、その地では今も人間の子供が生まれていることを知る。生殖による人口増加が、限りなくゼロになった今、何故彼らは人を産むことができるのか?圧倒的な未来ヴィジョンに高揚する、知性が紡ぐ生命の物語。
風は青海を渡るのか? The Wind Across Qinghai Lake?
生殖による人口増加が限りなくゼロに近づく中、いまだに子供が産まれている地、チベット・ナクチュ。子供たちの脳波測定のためその地を再訪したハギリは、子供が生まれる理由にある仮説を立てていた。講談社タイガの誇る「Wシリーズ」第三作!
デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping?
祈りの場。フランス西海岸にある古い修道院で生殖可能な一族とスーパ・コンピュータが発見された。施設構造は、ナクチュのものと相似。ヴォッシュ博士は調査に参加し、ハギリを呼び寄せる。 一方、ナクチュの頭脳が再起動。失われていたネットワークの 再構築が開始され、新たにトランスファの存在が明らかになる。 拡大と縮小が織りなす無限。知性が挑発する閃きの物語。
私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?
富の谷。「行ったが最後、誰も戻ってこない」と言われ、警察も立ち入らない閉ざされた場所。そこにフランスの博覧会から脱走したウォーカロンたちが潜んでいるという情報を得たハギリは、ウグイ、アネバネと共にアフリカ南端にあるその地を訪問した。富の谷にある巨大な岩を穿って造られた地下都市で、ハギリらは新しい生のあり方を体験する。知性が提示する実存の物語
青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light?
オーロラ。北極基地に設置され、基地の閉鎖後、忘れさられたスーパ・コンピュータ。彼女は海底五千メートルで稼働し続けた。データを集積し、思考を重ね、そしていまジレンマに陥っていた。 放置しておけば暴走の可能性もあるとして、オーロラの停止を依頼されるハギリだが、オーロラとは接触することも出来ない。 孤独な人工知能が描く夢とは。知性が涵養する萌芽の物語。
ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity?
クローン。法律により禁じられている無性生殖による複製人間。研究者のハギリは、ペガサスというスーパ・コンピュータからパリの万国博覧会から逃亡したウォーカロンには、クローンを産む擬似受胎機能が搭載されていたのではないかという情報を得た。彼らを捜してインドへ赴いたハギリは、自分の三人目の子供について不審を抱く富豪と出会う。知性が喝破する虚構の物語。
血か、死か、無か? Is It Blood, Death or Null?
イマン。「人間を殺した最初の人工知能」と呼ばれる軍事用AI。電子空間でデボラらの対立勢力と通信の形跡があったイマンの解析に協力するため、ハギリはエジプトに赴く。だが遺跡の地下深くに設置されたイマンには、外部との通信手段はなかった。一方、蘇生に成功したナクチュの冷凍遺体が行方不明に。意識が戻らない「彼」を誘拐する理由とは。知性が抽出する輪環の物語。
天空の矢はどこへ? Where is the Sky Arrow?
カイロ発ホノルル行き。エア・アフリカンの旅客機が、乗員乗客200名を乗せたまま消息を絶った。乗客には、日本唯一のウォーカロン・メーカ、イシカワの社長ほか関係者が多数含まれていた。時を同じくして、九州のアソにあるイシカワの開発施設が、武力集団に占拠された。膠着した事態を打開するため、情報局はウグイ、ハギリらを派遣する。知性が追懐する忘却と回帰の物語。
人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly?
生殖に関する新しい医療技術。キョートで行われる国際会議の席上、ウォーカロン・メーカの連合組織WHITEは、人口増加に資する研究成果を発表しようとしていた。実用化されれば、多くの利権がWHITEにもたらされる。実行委員であるハギリは、発表を阻止するため、武力介入が行われるという情報を得るのだが。すべての生命への慈愛に満ちた予言。知性が導く受容の物語。